【徹底解説】イギリスで運転する際に知っておくべきこと2

 

アメリカ、フランス、ドイツといった欧米諸国と違い、イギリスでは車両は左側通行です。日本と同じですね。 そのため、ドイツ、フランスのような右側通行の国で運転するのに比べ、日本での運転になれた方にとってイギリスでの運転の難易度はかなり低いと言えます。

但し、イギリスと日本の違いもありますので、注意が必要です。 以下に、イギリスと日本の運転に関する違いをまとめました。以下を理解しておけばイギリスでの運転に困ることはないと思います。

 

イギリスでの運転時に理解しておくべきこと

  1. ラウンドアバウト
  2. 高速道路
  3. 横断歩道(シマウマクロッシング)
  4. すれ違い時の優先車線
  5. 信号の変わり方
  6. 縦列駐車
  7. 駐車場での支払い方法
  8. 住宅地等の路上バンプ
  9. ワイパーとウィンカーの操作スティック位置が逆

 

注)「1.ラウンドアバウト」については前ページ(『イギリスで運転する際に知っておくべきこと』)に記載

 

2. 高速道路

Motorway1

Motorway2

 

ありがたいことにイギリスの高速道路は無料です。

そのためイギリス高速道路には料金所が存在せず、一般道から高速道路へはスムーズに入ることができます。

 

イギリスの高速道路の特徴

 

日本で高速道路を走ったことがある人であれば、イギリスの高速道路はまったく問題にならないと思います。 高速道路を走っているとここが日本かイギリスかわからなくなるほどよく似ています。

制限速度に注意しながら、安全運転していれば全く問題ないでしょう。

 

3. 横断歩道(シマウマクロッシング:Zebra Crossing)

Zebra_crossing

Zebra_crossing2

イギリスには日本人にはなじみのないシマウマクロッシング(Zebra Crossing)と呼ばれる横断歩道があります。以下の写真のようにシマシマのポールが両サイドの歩道に立てられているためこのように呼ばれる。

特徴としては、『完全に歩行者優先』である点です。

日本の横断歩道も歩行者優先ですが、イギリスのシマウマクロッシングは歩行者優先がより厳しいです。

運転中にシマウマクロッシングにさしかかった際は、渡ろうとしている人がいないことを確認した上で通過しましょう。もし人が渡ろうとしていたら必ず停車しましょう。

 

4. すれ違い時の優先車線

市街地など狭い道を走っていると、車がすれ違えないポイントが存在します。

そのような場所では、優先車線が設定されています。以下の写真のように白(優先)と赤で優先車線が決められており、赤色の車線は白色車線側に車が来ている時は停車して待つ必要があります。

以下の写真では、左側の路側のポールに赤色、右側に白色なので、対向車線(右車線)が有線です。もし対向車が来ていたら一時停止し対向車に道を譲る必要があります。

1つ目の写真の左にある看板でも赤色矢印で左車線が非優先車線であることを示しています。

priority_lane1

priority_lane2

 

5. 信号の変わり方

イギリスの信号は赤から青に変わる際に、以下のように赤+黄色の表示を間に挟みます。

Traffic_light Traffic_light2 Traffic_light3

 

これは運転している側からすると発車準備ができ、体験してみるとお分かりになるかと思いますが、(日本のように赤から青にすぐに切り替わるのに比べ)精神的に楽であると感じます。

※ちなみに、イギリスでは信号の赤・青・黄色は「Red, Green, Amber」と呼ばれます。

 

6. 縦列駐車

日本と違い、イギリスは路上に縦列駐車するケースが多いです。

路側にオレンジの二重線がある場所は路上駐車禁止なのですが、それ以外は自由に駐車できます(但し、住宅地は居住者のみ駐車できるケースが多い。"Resident only", "Permit holder only"などと指定されています)。

そのため、イギリスに住む方は、ある程度縦列駐車を練習しておいたほうが日々の生活で便利かと思います。

 

<縦列駐車できる場所が多いです>

paralell_parking

 

<黄色い二重線があるところは駐車できません>

parking_prohibitted

 

7. 駐車場での支払い方法

イギリスの有料駐車場での支払い方法はほとんどが「Pay & Display」というシステムです。

駐車した時に駐車券を発券機から購入し、車のダッシュボードなどフロントガラスから見える位置に置く方式です。

従わないと高額な罰金を取られる可能性があるので、気を付けてください。

 

<駐車場にある券売機で駐車券を購入・発券します>

Pay_and_display

 

<券売機で発券した駐車券を車のダッシュボードなど外から見える位置に置きます>

Pay_and_display3

 

8. 住宅地等の路上バンプ

bump_on_road

イギリスの住宅地など走行車のスピードを制限した道路上にバンプ(突起)があることが多いです。

かなり速度を落として走行しないと、車両の底面をバンプにこすってしまいますし、通過時にバンプでかなりの衝撃を受けることになります。

走行車の速度を落とすには有効な方法ですが、運転する側としては結構なストレスです。正直なるべく通りたくない道路です。

車両へのダメージがあることから賛否あるシステムでもあります。

 

9. ワイパーとウィンカーの操作スティック位置が逆

イギリスで販売/レンタルされている車は、ワイパーとウィンカーのハンドル横の操作スティックの位置が日本国内の車両と逆です。

イギリスでは、『ハンドルの右側にワイパー操作』、『ハンドルの左側にウィンカー操作』のスティックがあります。日本国内の車とは逆向きです。

※車によっては、異なることがあります。

旅行でレンタカーを借りる場合など初めてイギリスで運転される際は注意が必要です。

Stearing

 

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